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R6.10月の出来事(空高だより)

10月は「藻琴山ふきおろしマラソン大会」「探究発表会(2年次)」「秋のオープンキャンパス」「大空マルシェ(販売会)」など、たくさんの行事があります。

年々、プレゼンテーションのレベルが上っている探究の発表ですが、今年も生徒たちは頑張ってくれました。

今年度、生徒たちが取り組んだ探究活動には大きく2つの特徴があったと感じています。

1.人とのつながり・交流を意識した探究
全14チームに分かれて探究を行ってきましたが、そのうち7チームが何らかのカタチで「交流促進」をテーマに入れておりました。

小中学生のための読書イベント・学習支援
地域の方の困りごと解決
ライドシェアによる運転手と高校生の交流
世代をこえたゲーム大会

など人とのつながりを意識し、それが継続的になる取り組みが考えられており、生徒たちが「町の小中学生・地域の大人」を想ってくれていることが分かります。

2.『実践』を伴う探究
地域の方4名に審査員を依頼し、評価を頂きましたが上位に入るチームはいずれも『実践』を伴っていました。イベントを開催したり、試作品をつくって提供したり、地域に出向いて活動するなど、机上の空論で終わらない確かな「手触り感」のある探究となっています。

どのようなイベントでも『実践』することは、大人でもとても大変なことです。心のハードルを越えるだけでなく、実際に人集めをする、当日の進行が滞らないようにする、事後のフォローアップなどToDoListは多岐に渡り、粘り強さが必要です。

最優秀賞となった「町の小中学生の学習支援」発表の様子

『実践・実現』するには、その前段階でカウンターパートナーとの『対話』が必要であり、『対話』の席についてもらうには『信頼』も必要です。『信頼』に基づいた『対話』をする。その『対話』を通して、あらためて『信頼』が積み上がり、『実現』に漕ぎ着ける…それは高校生にとって、難しい挑戦だったと想像されます。

それを成し遂げた生徒たちに拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

大空高校の探究では「地域や社会を1ミリでも前に動かす」をスローガンに頑張ってまいりました。この経験や探究で育んだ力は大人になったときにも、「社会を動かす主体」となって役立つと考えています。

藻琴山ふきおろしマラソン大会ゴール付近

探究で育む「主体性」だけでなく、「体力づくり」にも生徒たちは頑張りました。

R5年度から大空高校は地域のマラソン大会に全員参加しています。9月から体育の授業で校舎の周辺を走る長距離走で練習を始め、10月20日の大会当日に備えてきました。昨年も参加した生徒からは「タイムがあがった」という声が多く聞かれ、寒さに負けない体力を鍛えています。

当日は欠席ゼロ。1日お休みを挟んで22日に学校は通常通りありましたが、欠席者はほとんどおらず元気に登校してくれています。

10kmという長い距離ですが、各々のペースで走りきり全員が完走を果たしました。ゴール付近で出迎えていたのですが、どの生徒も苦しそうながら充実した顔つきをしており、自分の頑張りを自ら褒め称えているようにも感じます。運営を手伝っていた生徒たちも一生懸命働いており、地域の方々から称賛のお言葉を頂けたことは本校の誉でした。

探究による主体性(非認知能力)・マラソンによる体力・そして日頃の学びによる知力、様々な「力」を育む大空高校として今後も「教育活動を充実していく決意」を新たにした、実りの秋でした。

オープンキャンパス前日、参加者を迎え入れる準備

追記)10月26日には“オープンキャンパスAutum”が実施されます。参加希望者は120名以上にのぼり、全校生徒数より多いたくさんの方を生徒たちとともにあたたかく迎え入れたいと思います。