DXって、パソコン配ったら終わりじゃないからね?
「DXって、パソコン配ったら終わりじゃないからね?」というツイートを拝見いたしました。GIGAスクール構想によって一人一台端末の環境が出来たものの、活用が全く進んでないという学校さんにとっては耳が痛いお話ですね。
大空高でもお世話になっているリクルート社「スタディサプリ」の研究所所長である小宮山さんのツイートです。
なお小宮山さんは私と同じく古巣がベネッセコーポレーションでいらっしゃります。ベネッセでも同時期に働いておりましたが、知り合ったのはむしろお互いベネッセを卒業した後です。スタディサプリ関連でご一緒したり(私もスタディサプリ講師です)、隠岐海士町にもいらっしゃったことがあります。
閑話休題。
まず「DXとはなんじゃい?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。DXとは"Digital Transformation"のことで「ICT技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革していくこと」です。この「より良いものへと変革すること」が重要であり、まさに「一人一台端末を配った」だけではDXとは言えません。そこに「以前と比べて利便性が増した」などの具体的な活動がない限りはDXとは言えないのです。
大空高校の場合はどうでしょうか。新設わずか4ヶ月で以下のようなことが起こっています。
【職員会議はペーパーレス】全教員が集まる職員会議は完全ペーパーレス化しました。無駄な紙の印刷もなくなりましたし、資料を配布する手間もなくなりました。それどころかGoogleDriveの資料を事前に皆さん読んでから参加して頂くことになったので、時間の大幅短縮にもつながりました。
【教職員がGoogleChatでコンセンサス】全教職員がGoogleのアカウントを持っているため、容易に情報の共有ができます。また会議にかける前に分掌内で事前に調整も可能なため、わざわざ集まって議論をする機会も少なくなりました。
【生徒はClassroomで課題提出】レポート等の課題はClassroomで提出をしています。結果、誰が未提出なのかすぐわかりますし、得点もスプレッドシートで容易に確認できます。教科によっては正誤問題のテストもClassroomで出題。GoogleFormで採点まで自動で行っています。
【コロナ禍で休校になったらGoogleMeet】生徒は一人一台、Chromebookを持っており「持ち帰り」を原則としているので、休校になった際も本校はスムーズにオンラインホームルームに移行することが出来ました。オンライン自習室も開設し、家庭の学習に寄り添うことが可能となりました。
このように「一人一台じゃなかったら出来なかったこと」を数々実現しており、大空高校のDXはそこそこ進んでいるな、と自負しておるところです。
勿論、生徒たちは普段からChromebookを活用しており、スタディサプリで映像講義を見て学習あるいはQubenaというAIドリルで定着を確認なども行っています。
タブレット端末の活用は様々で「『学ぶ内容』の個別最適化」だけでなく「『学び方』の個別最適化」も徐々に進んできています。