R6.11月の出来事(空高だより)
11月号…と言いながら、10月末に行われた行事について2つお伝えいたします。10月に行われた行事の話ですが、前号には掲載してない内容であり、大空高校の考え方が伝わる内容となっています。
1.オープンキャンパスAutumn
「オープンキャンパス」と言っても、主役は「いらっしゃる中学生たちや保護者様」だけではありません。むしろ「おもてなし」をする空高生たちが力を発揮する日となりました。
当日は大空マルシェ(販売会)もあり、すべての生徒たちが役割を持ち、頑張っている様子が見て取れました。
先月号で述べた通り大空高校では地域の問題解決を学習課題として取り組んでいます。問題解決を実践するPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)で単に「調べる」だけの探究に留まらず、実際に社会を動かしていく「手触り感」のある学びを実現しています。
その結果、多くの生徒たちは机上やインターネットだけでは得られない「実現する力」を育んでいます。日本は少子高齢化・環境保全・一次産業の担い手不足などの社会課題がたくさんあります。それらを突破する力を育んでいる実践を来校者の方々に見て頂きました。
「探究」だけでなく、「越境」も空高の大切なテーマです。
昨年度は9箇所11名が海外短期留学に出向き、今年度は既に6箇所9名が確定しています。
越境することの意義は「価値観の往還」です。
自分の知る常識とは異なる環境に身を置くことで、適度なストレスを感じつつ、それを乗り越えるために成長します。また価値観の異なる人たちはどのような考えのもと行動しているのかを学ぶことが出来ます。
それらの積み重ねが「どのような環境でも耐える力」や「多様な価値観の人々と物事を前に進める手法」となって身につくことが、「越境学習」のなかで語られています。急激に変わる社会や多様性の時代で活躍できる人々を育むために大空高校で大切にしている概念です。
探究や越境の発表をする先輩たちだけでなく、1年次も「学校案内」という大切な役割を担ってくれています。
中学生たちや保護者様とともに行動し、ご案内するため一番質問を受けることになります。しかし入学してまだ半年ちょっとの1年次も大空高校の理念をよく理解し、説明・質疑応答にあたってくれました。頼もしい1年次たちです。
また上述の通り、当日は販売会も行われ、農業を選択した生徒たちを中心に地域のかたと交流をしていました。
交流を通した人間関係の構築は、人生100年時代における大切なスキルです。有形財産だけでなく、無形財産が必要となってくる今後の社会において重要なだけでなく、人間の幸福度を向上させる要素としても「人間関係」は二番目に重要であることが判明しています(神戸大学研究結果より。ちなみに一番は「健康」)。
探究・越境・交流を通して「人間関係を構築する力」も育んでいきたいと考えています。
2.ハロウィーン仮装Day
ハロウィーンで仮装するのも、ただ単に楽しんでいるだけではありません。
こういった楽しみ方をするためにも、節度やマナーが必要であることを生徒たちは理解していると感じる日になりました。
こういった楽しみを日常に取り入れるためにも、授業はいたって真面目です。「自由と責任」をスローガンに、羽目を外さす規律を守るべきところはちゃんと守る。そして他者の邪魔になることはしない。そういった感覚が育まれています。仮装したくない人はしない。これもまた「自由の相互承認」として大切であることを理解しているようでした。
さて、実は現在(12/4時点)2年次は「修学旅行」真っ最中です。情報の随時更新は、北海道大空高等学校公式Facebookで行っています。そちらも参考になさってください。
この修学旅行中
・研修の講師の方
・移動バスの運転手さん
から「礼儀正しくて、とても良い生徒さんたちですね」とお褒めの言葉を頂きました。多くの学生さんたちを見てきたお二方に、このようにおっしゃって頂けることを誉れに思います。